株式会社歓人

お棺に入れる「六文銭」の意味。三途の川の渡し賃に込められた家族の想い

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六文銭の由来と意味

六文銭の由来と意味

2026/01/16

お棺に入れる「六文銭」の意味とは?旅立ちを支える昔ながらの知恵

お棺に入れる「六文銭」の意味。三途の川の渡し賃に込められた家族の想い

あの世への「乗車券」? 六文銭に隠された旅の知恵

お葬式の際、故人様が持つ頭陀袋(ずだぶくろ)の中に、紙に印刷された「六枚のコイン」を入れることがあります。

「三途の川の渡し賃」という言葉は有名ですが、なぜ「六」枚なのか、そしてなぜ現代では「紙」なのか。そこには、日本人の現実的な死生観と、ちょっとした思いやりが詰まっています。

 

1. なぜ「六枚」なのか?(経済と慈悲の数字)

仏教の世界では、人は亡くなったあと「六道(ろくどう)」という6つの世界(天道、人間道、修羅道、畜生道、餓鬼道、地獄道)のどこかへ行くと考えられてきました。

どこへ行っても困らないように: どの世界に振り分けられても、その入り口で困らないように1枚ずつ。合計6枚持たせてあげるという「転ばぬ先の杖」のような、究極のリスク管理だったのです。

お地蔵様へのお礼: 実はこの六つの世界には、それぞれ担当のお地蔵様がいらっしゃいます。どの道に行っても救っていただけるよう、お地蔵様にお供えするお賽銭という意味もあります。

 

2. 「三途の川」の通行料はいくら?

「三途の川の渡し賃は六文」という相場が決まったのは、江戸時代と言われています。当時の「一文」は今の価値でいうと30円前後ですので、六文で180円から200円くらい。

現代の感覚でいうと、地下鉄の一区間か、缶コーヒー一本分くらいの金額です。意外とリーズナブルだと思いませんか?「あまり高いお金は持たせず、旅先で困らない程度の最低限の持参金」という、日本人の奥ゆかしくも現実的な感覚が表れています。

 

3. なぜ現代では「紙に印刷した絵」なのか?

昔は本物の銅銭を入れていましたが、現在はほとんどの葬儀社が「紙に印刷されたもの」を用意します。ここには非常に現代的で合理的な理由があります。

環境と設備への配慮: 現代の火葬技術は非常に緻密です。金属をお棺に入れると、火葬炉を傷めてしまったり、ご遺骨に金属が焼き付いてしまったりする恐れがあります。

「想い」は重ならない: 物理的なお金ではなく、「旅立ちに必要なものを揃えてあげた」という家族の納得感こそが重要である、という考え方へのシフトです。今では「キャッシュレス」ならぬ「ペーパーレス」な旅立ちが標準となっています。

【あわせて知っておきたい】お棺に入れて良いもの・ダメなもの

六文銭の準備ができたら、次に考えるのは「あの方と一緒に何を持たせてあげようか」ということですね。

最近は火葬のルールが厳しくなっていることもありますが、天翔では、できる限りご家族の「これを持たせてあげたい」という願いを叶えられるよう工夫しています。

 

1. お棺に入れて喜ばれるもの(OKなもの)

基本的には「燃えやすいもの」が中心ですが、食べ物や飲み物も工夫次第で大丈夫です。

好きだった食べ物・お菓子:

果物やパン、和菓子など。袋に入ったままでも、少し取り出して口元に添えてあげることもできます。

お好きだった飲み物:

「最後にお酒を飲ませてあげたい」というお声も多いです。瓶や缶のままはNGですが、紙パックの飲み物や、お猪口に注いで差し上げることができます。

 

お写真やお手紙:

ご家族からのメッセージは、何よりの贈り物になります。

天翔からのアドバイス:お手紙が「心の整理」になる理由

心理学の世界では、心の中にある「言い残したこと」を文字にして書き出すことは、深い悲しみを少しずつ癒やす力があると言われています。お棺に入れるお手紙は、誰に見せるものでもありません。ありのままの想いを綴ることで、少しずつ前を向くきっかけになります。

 

2. ご注意が必要なもの(NGなもの)

火葬の設備を守り、ご遺骨をきれいに残すために、以下のものはご遠慮いただいています。

種類具体的な例理由

金属・ガラス硬貨、眼鏡、腕時計、アクセサリー燃え残り、お骨を傷つけてしまうため

爆発の恐れライター、スプレー缶、電池火葬炉の故障や事故に繋がるため

溶けるものビニール製品、プラスチック、厚手のゴム靴お骨に付着して黒くなってしまうため

燃えにくい厚い本(辞書など)、大きな果物(スイカなど)燃え残りが多く、お骨上げに時間がかかるため

「これ、大丈夫かな?」と思ったら、何でも聞いてください

「お父さんがいつも持っていた、あの趣味の道具を入れてあげたい」

「大好きだったビールを、ひとくち飲ませてあげたい」

ルールだからとあきらめる前に、まずは天翔のスタッフにご相談ください。

 

たとえば、眼鏡は一緒には燃やせなくても、お骨上げのあとに骨壷のそばにそっと添えてあげることもできます。

天翔は、ご家族の「やってあげたかった」を一つずつ形にすることを大切にしています。

あの方が旅立つその時、あなたとご家族が「全部やってあげられたね」と、ほんの少しでも穏やかな気持ちで日常に戻れるように。私たちは、精一杯の工夫でお手伝いさせていただきます。

結論:六文銭は「安心の保険」

お葬式のパニックの中で、「これでもう、あちらの世界で困ることはない」という一つの区切りをつけること。心理学的に見ても、こうした「旅支度の完了」という儀式は、見送る側の心の整理に大きな効果があります。

南河内の地域でも、この六文銭は当たり前のように行われていますが、その背景には「もしもの時への備え」を大切にする、日本人の細やかな知恵が隠されています。

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